葬儀の種類には何がある?
このサイトでは葬儀の種類を知りたいという方に向けて、一般葬と家族葬の違いを正しく理解することで事前の備えをしっかり行える情報を紹介しています。
他にも式の挙げ方に関しても故人を尊重することが重要なのか、遺族の意向を汲むべきなのかという点や、香典を出す歳の香典袋の正しい書き方なども説明しています。知っておくともしもの場合でもスマートに対処することが出来るようになるので、わからないことは事前に確認し知識を深めておくようにしましょう。
一般葬と家族葬の違いを知って事前の備えをするために
葬儀の種類は幅広く、参列する人数や規模、日数によって一般葬や家族葬、一日葬や直葬などその種類や名称が異なってきます。
特に一般葬と家族葬の違いがわからないという声は多いですが、前者はしきたりや慣習に則った普通のお葬式であり、故人と生前親しかった友人や知人を招き、付き合いのあった人との縁を大切にすることを目的とした葬儀のスタイルとなっています。
遺族と参列者が故人を偲んで食事をする通夜に始まり、翌日に葬儀式・告別式が行われ、その後故人を収めた棺を火葬して遺骨を骨壷に入れる骨上げをします。
後者は親族やごく親しい友人・知人のみで行い、故人とのお別れを大切にした形式です。
遺族は参列者の対応に追われることなく、家庭的な雰囲気の中でお別れの時間をゆっくり過ごすことが出来ます。
参列者が少ないため飲食代や返礼品費用がかからない傾向にあります。
葬儀の前に終活をしておくと家族の負担が減る
人は自分の死ぬ日を決めることは出来ません。
歳をとり死が近づいているとしても、どうにかして生きたいと思うものです。
しかし年を取ると冷静な判断をするのが難しくなりますから、早い段階で終活をすることが大事だと言えます。
なぜなら、遺された家族は遺産の分配や故人が残したものの処分など、多くの問題を抱えることになるからです。
すべてとは言いませんが、元気な時にある程度処理しておくと家族の負担を減らすことが可能になります。
では、終活には何が含まれるのでしょうか。
最近では終活ノートが売られているので、それを見ながら必要な項目に記入していけば簡単です。
主に遺産の処理が大仕事になりますが、遺産相続で家族が争ったら大変なことになります。
また、デジタル機器の処理も最近では問題になっています。
パスワードがわからなくて開くことが出来ずに、処分が出来ない場合があるからです。
コレクションがある場合はどうしたいのかを書いておくことも必要です。
このように自分の死に備えるというのは、簡単ではありませんがとても大事なことと言えます。
日本の葬儀スタイルは縄文時代に確立されている
葬儀は世界各国で実施をされている儀式であり、どこの国でも故人の家族が主導となって執り行うものです。
日本は世界では珍しい葬儀であり、火葬をしてから先祖代々から守っている墓地に遺骨を埋葬します。
このスタイルは縄文時代には確立をなされており、各地の遺跡からその様子を見ることも可能です。
縄文時代の遺跡は全国各地にありますが、もっとも古いものが青森県に存在します。
五所川原市にあるのがそれで、ここでは当時の葬儀の様子を考察できる興味深いものが出土をしました。
それは祭壇跡であり、故人に供えた食べ物・花の化石も存在しました。
さらには火葬を実施した痕跡もあり、執り行われた葬儀が現在とさほど変わらないことがわかります。
なお、朝鮮半島でも同時期に同じ様式となっていたことが分かる史跡もあり、半島から日本に伝わったといえます。
約2000年以上もの間、変わらない姿で執り行う儀式であり、世界でも非常に珍しいものとなっているものです。
葬儀の際の子供の服装で注意するべき点とは
子供とともに葬儀に参列する時、子供の喪服をどのようにしたらよいか悩むことがあります。
年齢に応じて服を考える必要があり、赤ちゃんや幼児であれば白色もしくは水色などの落ち着いた色のものを着ます。
小学生以上の場合は学校の制服が良く、制服がない時は白と黒でまとめたものや制服のようなものを考えるようにします。
靴と靴下は白か黒、紺かグレーを選ぶようにし、できるだけ長めのものを履きます。
ですがニーハイソックスやルーズソックスは葬儀の際に着用しません。
またくるぶし丈は葬儀にふさわしくないので着用しないように注意します。
柄に関してはワンポイントならばよいのですが、キャラクターが描かれているものは葬儀にふさわしくありません。
できるだけ無地のものを選ぶことが大切です。
靴は黒色のものが一番良いですが、ない場合は派手でないスニーカーやローファーでも参列することができます。
サンダルやミュール、音が鳴る靴やキャラクターデザインのものは避けるようにします。
ペットの葬儀について実施する会社と手続き方法
日本は先進国のなかでも、数多くの方がペットを飼育なされている国です。
以前は犬を飼われているご家庭が多かったのですが、昨今では猫・インコなど色んな動物を飼育しており、多くのご家庭で家族同然に扱われています。
国内では1990年頃からペットの葬儀を執り行うサービスが登場しました。
ここではその葬儀について、実施をしている会社や手続き方法をご紹介していきましょう。
一般的な葬祭会社が新しく動物向け葬儀を実施なされている所が多いですが、なかには動物専門の会社も存在します。
ここでは各宗派には関係なく執り行えるのが特徴で、さらには移動用火葬車も所有をなされているのがポイントです。
葬儀は自宅のほか、専用のセレモニーホールを貸切って実施をすることも可能となっています。
手続き方法は各サービスの公式ホームページを参照して、電話連絡をするのが基本です。
その後、どんなスタイルの式をするのか、火葬の立ち会いなどのヒアリングをなされます。
葬儀で後悔しないために必ず確認する事項について
どこのご家庭でも、ご家族がお亡くなりになったら葬儀を実施するものです。
昨今は一般葬よりも家族葬を執り行うご家庭が多くなりましたが、ここでは簡単に葬儀で後悔しないための必ず確認する事項についてご紹介をしていきましょう。
多くの方がセレモニー会社を依頼して実施をなされますが、その場合どんなスタイルの式にするのかをしっかりと担当者に伝えないといけません。
まず葬儀の場合、使用する祭壇・花などのスケールによって大きく費用が異なります。
先述したような家族葬であっても3種類ほどのグレードにわかれており、用いる花の種類や様式によっても価格は違うわけです。
故人の意思を尊重した形式の葬儀にするのが望ましいですが、なるべくご遺族の方にとって負担とならず気持ちよくご家族をお見送りできるものを選べば、後悔をすることはありません。
さほど時間をゆっくりと取れないものですが、セレモニー会社のスタッフとの話し合いは時間を取るのが賢明です。
斬新な葬儀である「宇宙葬」の概要と方法について
2000年に地球の軌道上で国際宇宙ステーションが完成をしました。
アメリカ・ロシアそして中国と日本の4か国が協力をして建造をしたもので、世界20か国の支援も受けているものです。
この施設には常時10名の宇宙飛行士が生活をしており、毎年スペースシャトルで飛行士の入れ替えを実施しています。
われわれの生活の身近になった宇宙空間ですが、葬儀にもその影響を与えてます。
新聞やニュースで宇宙葬という言葉を聞いたことはありませんか。国内では2010年にセレモニー会社が申し込み受け付けを開始し、現在までに1000件以上もの申し込みがなされました。
簡単にその葬儀について解説をすると、打ち上げられるシャトルに故人の遺骨を託し、地球の軌道上で散骨をするというものです。
以前は海洋散骨というものがありましたが、宇宙葬もそれと似通っているものです。
費用相場は約100万円ですが、数多くの方が希望をなされている葬儀でもあります。
葬儀を取り仕切らなくてはならない場合、流れを理解しておこう
葬儀は突然行うものであり、経験することが大変少ないです。
そのため戸惑ってしまうことも多いのですが、あらかじめ流れを理解しておくことで、不安が少し軽減されます。
葬儀の流れは、まず病院などで臨終を知らされたらすぐに葬祭会社へ連絡をします。
葬祭会社は24時間対応しているところがほとんどであり、病院でも案内をされるので、決まったところがない場合は病院に紹介をしてもらうと良いでしょう。
その後ご遺体の搬送と安置、打合せと進んでいきます。
法律により亡くなってすぐに火葬することはできないため、通夜が行われており、次の日もしくは日を選んで葬儀告別式になります。
通夜と告別式、そして出棺になりますが、地域によっては先に火葬をしてから告別式となることもあります。
なお喪主の挨拶は告別式の際と出棺時に行うことが多いです。
火葬中は僧侶による読経が行われ、お骨上げをし、お斎と呼ばれる精進落しをして終了となります。
近年では告別式の際に初七日法要も行うことが多く、葬儀そのものの時間も若干長めです。
葬儀にかかる金額の相場について説明します
葬儀にかかる金額は葬式のタイプでも異なりますが、平均して総額190万円前後となることが多いです。
平均的な葬儀では親族や故人と親しい人が参列します。
お通夜で50名からおよそ150名が平均的です。
告別式ではもっと少なくなり、10名から20名程度の親近者で行われます。
葬儀の規模が大きくなるほど金額は高くなりますが、近年コロナウイルス感染に伴い小規模の葬儀が増加中です。
一般的に経費の内訳は、葬式費用69%ほどでお通夜での飲食代が約13%となっています。
お葬式を頼む寺院への経費は約18%が相場です。
仏式の他に神道やキリスト教など宗教によっても、多少変動します。
また年々縮小する傾向にあるのが、お通夜の飲食や接待費用です。
家族や親しい人だけで執り行われる家族葬では、費用も安価になります。
参列者が10人から30人程度の小規模な葬式であれば、110万円ほどの経費です。
寺院への謝礼は平均23万円前後となっています。
葬儀に供花を贈る場合に知っておくべきマナー
日本では亡くなった人への想いを込めて、葬儀場に生け花を贈る習慣があります。
これを供花と呼びますが、特に事情があって通夜や葬儀に参列できない場合に贈ることが多いです。
供花は故人に弔意を表すもので、日本ではお悔やみの気持ちを伝える手段となります。
ただし一方的に送付するのはマナー違反となるため、事前に遺族に確認すべきです。
花の種類や数、全体のサイズなども伝えておくと後でトラブルになりません。
遺族側から辞退しますと言われて場合は、花を贈ることは控えます。
許可をもらえた場合は、花屋か葬儀社などで注文が可能です。
最近はインターネットでも購入できます。
また習慣に献花という習慣がありますが、これはキリスト教の葬式で祭壇に飾る花のことです。
一般的に白いバラや菊の他に、白いカーネーションなどが使われます。
これらは教会の方で準備するもので、参列者が用意するわけではありません。
さらに大きな葬儀では、会場の入り口に花輪を飾る場合もあります。
葬儀で行うお焼香が持つ意味と正しい礼儀作法
葬儀で行われる儀式の一つ、お焼香について意味や正しい礼儀作法を理解していない人も少なくありません。
仏教の世界では香りは仏の食物になると考えられています。
葬儀におけるお香は、故人や仏に食事を楽しんでもらう、あの世での幸せを願うという二つの意味を込めて行われる儀式です。
そのほか焼香には、行った人の邪気を払って精神、肉体の穢れを取り除く効果もあると言われています。
回数は宗派によって異なり、真言宗や日蓮宗は3回です。
中には浄土宗、曹洞宗のように回数に規定がない宗派も存在します。
基本的な流れは宗派による違いはありません。
最初に台の手前で振り返り僧侶、遺族に一礼をします。
礼を終えたら台の方に向き直り、左手に数珠を掛けて右手で抹香をつまみ、額におしいただき香炉の炭にくべるという流れです。
宗派の回数に合わせて繰り返したら、最後に遺族に一礼をして静かに自席に戻って終了となります。
日常のお参りのようにお線香を立てる動作は不要です。
葬儀の挨拶で知っておくと便利なマナーと知識
葬儀の挨拶で一般的なものは、この度はご愁傷さまですというセリフです。
さらにお悔やみ申し上げますという挨拶もよく用いられます。
ご冥福をお祈りしますという言葉もよく使われていますが、実はこれは仏式の葬式だけです。
仏教や道教の用語なので、キリスト教のような宗教では使えません。
成仏という言葉も仏教由来なので、他の宗教宗派で葬儀を執り行っている場合には控えます。
注意点として、同じ仏教でも浄土真宗では葬儀でご冥福を祈るという言葉はタブーです。
死んでから冥土に迷い込んでしまうという意味合いがあるので避けるようにします。
またお悔やみ申しますの前に、心よりと付け加えるとさらに丁寧です。
目上の人に伝える場合は、謹んでというセリフを入れる方がより一層敬語になります。
葬儀のマナーは思っている以上に複雑なので、こうしたことを知っておくと失敗しません。
喪主の宗教宗派を確認しておくのがベストです。
その他、神道であれば御霊の安らかなることをお祈りしますという言葉もあります。
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◎2022/11/21
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> 葬儀を取り仕切らなくてはならない場合、流れを理解しておこう
> 葬儀にかかる金額の相場について説明します
> 葬儀に供花を贈る場合に知っておくべきマナー
> 葬儀で行うお焼香が持つ意味と正しい礼儀作法
> 葬儀の挨拶で知っておくと便利なマナーと知識
◎2022/1/17
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> 日本の葬儀スタイルは縄文時代に確立されている
> 葬儀の際の子供の服装で注意するべき点とは
> ペットの葬儀について実施する会社と手続き方法
> 葬儀で後悔しないために必ず確認する事項について
> 斬新な葬儀である「宇宙葬」の概要と方法について
◎2021/8/31
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